- ディープシークはデータを不正入手した可能性が出てきた
- ディープシークと関連のある複数の人物がオープンAIから大量のデータを取得してることを確認
- オープンAIは知的財産を守るために米政府と協力することの重要性を強調
米マイクロソフトとオープンAIは、中国の人工知能(AI)新興企業ディープシーク(DeepSeek)と関連のあるグループが、オープンAIの技術から生成されたデータを不正に入手した可能性について調査を進めています。
関係者によれば、マイクロソフトのセキュリティ研究者は昨年秋、ディープシークと関連があるとみられる複数の人物が、オープンAIのアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を使用して大量のデータを取得していることを確認しました。
ディープシークは今月、新しいオープンソースAIモデル「R1」を発表し、オープンAIやグーグル、メタ・プラットフォームズなどの米企業が独占してきた市場に衝撃を与えました。
オープンAIの広報担当者は、「中国を拠点とする企業およびその他の企業が、米国のAIをリードしている企業のモデルを模倣しようとしていることを認識している」と述べ、知的財産を守るために米政府と緊密に協力することの重要性を強調しました。
ディープシークは、杭州に拠点を置く新興企業で、クオンツ運用を手がけるヘッジファンド「幻方(ハイフライヤー)」の共同創業者である梁文鋒氏が支配株主となっています。
この問題に関して、ディープシークおよび同社創業者のヘッジファンドからのコメントは得られていません。