株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋)と、大阪大学大学院基礎工学研究科の「先端知能システム(サイバーエージェント)共同研究講座」は、株式会社PRENO(本社:東京都渋谷区、代表取締役:肥沼芳明)と協力し、生成AIを活用した免税対応自動販売機の利用促進を目的とした共同研究を開始しました。
この取り組みは、観光客の利便性向上と地域経済の活性化を目指した新たなチャレンジとなります。
- サイバーエージェントが生成AI免税対応自動販売機の実証実験開始
- 多言語対応と免税手続きの自動化を目指す
- 地域経済の活性化を支援する
出典:サイバーエージェント
世界初の生成AI免税対応自動販売機
「生成AI免税対応自動販売機」は、多言語対応のアバターによる接客を通じて、訪日外国人観光客が自動で免税手続きを完了できる世界初の試みです。
この自販機は、2025年1月下旬から京都・二条城に設置され、観光地での実証実験が開始されます。
利用者は自販機内蔵のスキャナを使ってパスポートを読み取り、顔認証を行うことで免税手続きが完了。
対話型エージェントが操作方法を音声でガイドするため、観光客がスムーズに利用できる設計となっています。
また、京都の伝統工芸品など、地場産業を応援する商品が販売され、地域特性を生かした商品展開が行われます。
生成AI免税対応自動販売機の特徴
多言語対応とエスコート機能
サイバーエージェントの「AI Lab」が提供する生成AI技術により、対話型アバターが利用者の言語に合わせた接客を実現。
ユーザー発話をもとに次のステップを案内する「エスコート技術」により、観光客が迷うことなく免税手続きを完了できます。
観光地の人手不足を補完
自販機は24時間365日稼働するため、観光地での人手不足を解消する一助となります。
深夜や早朝でも利用可能なため、観光客の利便性が大幅に向上します。
地域経済への貢献
PRENOの大型モニターや縦型広告機能を活用し、観光地の魅力を発信。京都の伝統工芸品など、地域の特色を活かした商品を販売することで、地域経済の活性化を図ります。
今後の展望
サイバーエージェントと大阪大学は、今回の実証実験を通じて得られたデータを基に、対話エージェントのさらなる進化を目指します。
今後は他の観光地や商業施設への展開を視野に入れ、生成AI技術の社会実装を進める計画です。
PRENOの担当者は、「生成AIと免税自販機の融合は、訪日観光客への新しい購買体験を提供するものであり、地域活性化にも大きく貢献する」と期待を寄せています。
本プロジェクトは、観光業界とテクノロジーの融合による新たなサービスモデルを示すものであり、日本の観光地に革新的な変化をもたらす可能性を秘めています。