- 岩手県一関市で市内の女子学生が生成AIを活用してオリジナルスイーツを考案
- ふるさと納税の返礼品としても活用される予定
- AIによるアイデアが地域の産業と結びついていくことが期待
岩手県一関市で、一関工業高等専門学校(小林淳哉校長)の女子学生や理系を志す県内外の女子中高生が、生成AI「ChatGPT」を活用して地元の特産品を使ったスイーツを開発しました。
完成した「サイエンスイーツ」は、同市の老舗菓子店「松栄堂」(小野寺宏真社長)によって商品化され、ふるさと納税の返礼品としても活用される予定です。
AIと地元の魅力が詰まった新たなスイーツが誕生しました。
AIを活用したスイーツ開発の背景
このプロジェクトは、女子中高生に理系分野への関心を持ってもらうことを目的として実施されました。
参加者たちは、AIを使ってアイデアを出し合い、一関市の特産品を活かしたオリジナルスイーツのレシピを考案しました。
試作を重ねながら、素材の特長を活かした味や食感を追求し、最終的に 「桑茶と餅のもちもち和風アイスクリーム」 と 「ぶどう&せんべいチップ」 の2種類のアイスが完成しました。
商品化されるスイーツの特徴
桑茶と餅のもちもち和風アイスクリーム(考案:遠藤遙さん、一関一高付属中1年・佐藤由実さん)は、地元産の桑茶 を使用し、その独特の濃厚な風味を引き立てるためにぎゅうひ を加えました。
さらに、パリパリのもなかを添えることで、もちもちとサクサク、異なる食感のコントラストを楽しめるように仕上げています。
ぶどう&せんべいチップ(考案:一関高専1年・佐藤沙那美さん、千葉さらさん)は、一関市にあるあこおぎ葡萄園の種なしぶどうを使用したフレッシュなアイスに、南部せんべいを砕いて加えました。
フルーティーな甘さと香ばしいせんべいの食感が絶妙にマッチし、今までにない新しい味わいのアイスとなっています。
AIと地元の力が生み出す未来のスイーツ
このプロジェクトは、理系女子の育成を促進するだけでなく、地域の魅力を再発見し、地元産品の活用につなげる意義も持っています。
AIを活用することで、発想の幅が広がり、これまでにない新しいスイーツが生まれる可能性を示しました。
今後、この取り組みがさらに広がり、より多くのアイデアが地域の産業と結びついていくことが期待されます。
商品化されたアイスは、今後ふるさと納税の返礼品としても活用される予定です。
一関市の特産品とAIの力が生み出した「サイエンスイーツ」、これからの展開にも注目が集まります。