- アリババグループはAIインフラに3,800億元を投資する計画を明らかに
- アリババの株価が年初から68%以上上昇
- 人工汎用知能(AGI)の追求を「主要な目標」としている
中国の電子商取引大手、アリババグループは、今後3年間でクラウドコンピューティングと人工知能(AI)インフラに少なくとも3,800億元(約524億4,000万ドル)を投資する計画を明らかにしました。
この投資額は、同社が過去10年間にAIとクラウドコンピューティングに費やした総額を上回るものです。
この発表は、アリババが2024年第4四半期(10~12月)の売上高が2,801億5,000万元と、アナリスト予想をわずかに上回った直後に行われました。
同社の株価は年初から68%以上上昇しており、AI分野への積極的な投資が投資家から高く評価されています。
アリババのエディ・ウー最高経営責任者(CEO)は、今後3年間でクラウドとAIインフラへの投資額を過去10年間の総額以上に増やすと述べ、人工汎用知能(AGI)の追求を「主要な目標」と位置づけています。
具体的な投資額は明らかにされていませんが、2024年の資本的支出は前年の2,400億元から7,250億元(約1,000億ドル)に増加しています。
この動きは、中国の他のテクノロジー企業にも影響を与えており、バイトダンスも今年、1,500億元以上の設備投資を計画しており、その多くがAI分野に充てられると報じられています。
アリババの積極的な投資戦略は、AI技術の進歩と市場での競争力強化を目指すものであり、今後の動向が注目されます。