- 韓国政府が独居高齢者にAI人形ロボットを配布
- 6週間の使用で抑うつ軽減・認知機能向上の研究結果
- 高齢者ケア用ロボット市場は2030年に77億ドル規模へ
韓国で、AI(人工知能)を搭載した人形型ロボット「ヒョドル」が、ひとり暮らしの高齢者の見守りや心のケアに活用されています。2025年11月時点で1万2000台以上が配布されており、その多くは政府や公共福祉プログラムを通じて提供されています。
ヒョドルは体長38〜50センチの抱きしめやすいサイズで、頭をなでたり手を握ったりすると反応します。7歳児のような口調で会話し、服薬リマインダーや緊急通報などの実用機能に加え、音楽・認知トレーニングも提供します。帰宅した高齢者に「おばあちゃん、一日中待っていたよ」と話しかける機能が、特に強い情緒的なつながりを生んでいるといいます。
韓国は高齢者の自殺率がOECD加盟国で最も高く、高齢者の3人に1人が独居生活を送っています。急速な経済発展で多世代同居の家庭が減少し、家族の支援を得にくくなったことが背景にあります。こうした社会課題への対応として、テクノロジーを活用した見守りの仕組みが注目されています。
69人を対象にした調査では、6週間のヒョドル利用後に抑うつ症状の軽減や認知機能の向上がみられました。一方で、ロボットへの過度な依存や、人間関係からの引きこもりにつながるケースも報告されており、開発元も「人間による介護に代わるものではなく、あくまで補助ツール」としています。
日本でも高齢化と独居世帯の増加は深刻な課題です。韓国のヒョドルのようなAI介護ロボットの取り組みは、今後の日本の高齢者支援にも参考になりそうです。高齢者ケア向けロボットの世界市場は2030年までに77億ドル規模に達すると見込まれています。

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