
AIを使いこなすというのは、全部できるようになることではありません。
ChatGPTは使えるけれど、その次に何を覚えればいいのか分からない。
AIツールが増えすぎて、結局どれを使えばいいのか分からない。
そんな声をよく聞きます。
AIの使い方は、質問するところから自動化、自分専用のツールを作るところまで幅があります。
この記事ではAI活用を6つのレベルに分けて、同じ会議の仕事を全部のレベルで実際に試した結果を紹介します。
- AI活用の6つのレベルと、それぞれで何ができるか
- 同じ会議の仕事を全レベルで試した結果
- 自分が今どのレベルにいるかの見分け方
- 次に進むべきレベルの選び方
AI活用は6つのレベルに分かれる
まずは全体像から確認します。
| レベル | やること | 使うもの | 次に進むサイン |
|---|---|---|---|
| 1 | AIに聞いてみる | チャット型AI | 完成品まで作ってほしくなった |
| 2 | 仕上げまで任せる | チャット型AI | 材料を用意するのが手間になった |
| 3 | 専用AIを使い分ける | 文字起こしAIなど | 毎回同じ説明をしている |
| 4 | 自分のルールを持たせる | プロジェクト機能 | 手で書き写すのが面倒になった |
| 5 | アプリを連携して自動化 | 連携ツール | 合うツールが見つからない |
| 6 | ツールごと作ってもらう | アプリ作成AI | — |
大事なのは、自分が今どの段階にいるかを知ることです。
ここから先は、全部のレベルを同じ社内会議の仕事で試していきます。
動画でも解説しています。
AI活用レベル1|AIに聞いてみる
チャット型のAIに質問や相談をする段階です。
検索の代わりに会話で探す
メールの書き出しが思いつかない、企画のアイデアがほしい、分からない言葉の意味を知りたい。
そんなときにAIに聞いてみる使い方で、検索の代わりに会話しながら答えを探すイメージなので、特別な知識はほとんど必要ありません。
AIを使い始めた人の多くが、まずここからスタートしています。
会議のアジェンダを相談してみた
会議の前に、チャット型AIにアジェンダを相談しました。
伝えたのは参加者と会議の時間と決めたいこと、この3つだけでしたが、時間配分とそれぞれで話すこと、ゴールまで入ったアジェンダが返ってきました。
ゼロから自分で考えるより、叩き台があるだけで準備がぐっと楽になります。
この段階で大事なのは、最初からうまく使おうとしないことです。
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AI活用レベル2|AIに仕上げまで任せる
材料を渡して、そのまま使える完成品まで作ってもらう段階です。
渡す材料と返してほしい形を伝える
使うツールはレベル1と同じチャット型AIで大丈夫です。
レベルが上がるというのは新しいAIに乗り換えることではなく、何を渡してどんな形で返してほしいかを伝えられるようになると、同じAIでも任せられる仕事が一気に増えます。
会議のメモから議事録を作る、資料から報告書をまとめるといった使い方です。

私のライターの仕事なら、取材メモを渡して記事の下書きまで作ってもらう形になります。
文字起こしから議事録を作った
レベル1でアジェンダを作った会議の文字起こしを、そのままAIに渡しました。
指示は、決定事項とToDoと担当者と期限が分かるようにまとめてほしいという2行だけでしたが、誰が何をいつまでにやるかの表まで入った、そのまま共有できる議事録が返ってきました。
レベル1では案をもらうだけでしたが、ここでは完成品が手元に届きます。
ただし元の会話にない情報を補うこともあるので、共有する前に一度確認しておくと安心です。
AI活用レベル3|作業ごとに専用AIを使い分ける
仕事の種類に合わせて、専用のAIを選んで使う段階です。
会議なら文字起こし系のAI
画像を作る、声で文章を入力する、会議を記録するというように、作業ごとに得意なAIがあります。
専用AIは使う場面が決まっている分だけボタンを押すだけで済む作業が増えますが、その代わりどの作業にどのツールが合うのかを知っておく必要があります。
会議なら文字起こし系のAIが代表的です。
今回は文字起こしとAI要約ができるNottaを使いました。
音声を入れるところから任せられる
レベル2と同じ会議の音声を、Nottaにアップロードしました。
やったのはファイルを選んで話者を自動識別するにチェックを入れる程度の操作だけで、しばらくすると話している人ごとに分かれた文字起こしが表示されます。
続けてAI要約を押すと、決定事項とアクションアイテムまで整理されました。

レベル2では文字起こしを自分で用意していましたが、ここでは音声を入れるところから任せられます。
無料プランの制限には注意する
便利な一方で、無料プランには制限があります。
1回あたりに文字起こしできる時間に上限があるため、長い会議を扱うなら有料プランが前提になると考えておいた方がいいです。
上限の内容は変わることがあるので、公式サイトで最新の条件を確認してください。
この段階で大事なのは、自分がよくやる作業に専用のツールがないか探してみることです。
毎日のライティング業務、Nottaを取り入れてから月30時間以上も短縮できました。 会議やインタビューの文字起こしに時間を取られて、「もっと効率よく記事作成できたら…」と感じていませんか。 私はAIライター歴5年以上ですが、Nottaを使い始めてから、ライティング業務そのものが一段階変わりました...
毎日のライティング業務、Nottaを取り入れてから月30時間以上も短縮できました。 会議やインタビューの文字起こしに時間を取られて、「もっと効率よく記事作成できたら…」と感じていませんか。 私はAIライター歴5年以上ですが、Nottaを使い始めてから、ライティング業務そのものが一段階変わりました...
会議の記録をまるごと任せる
AI活用レベル4|AIに自分のルールを持たせる
自分の仕事のやり方を、あらかじめAIに持たせておく段階です。
毎回の指示を先に登録しておく
レベル2では議事録を頼むたびに、どうまとめてほしいかを細かく書いていました。
レベル4ではいつものフォーマットや書き方のルールを先に登録しておくので、一言頼むだけでいつもの形で返ってきます。
Claudeのプロジェクト、ChatGPTのプロジェクト、Geminiのジェムなどがこの使い方にあたります。

ライターの仕事なら、記事の書き方のルールや使わない表現をまとめて持たせておくイメージです。
議事録プロジェクトを作ってみた
今回は新しく会議議事録というプロジェクトを作りました。
手順の欄に、議事録の5つの見出しと、決まっていないことは未定と書くというルールを入れておき、あとは会議の文字起こしを貼ってこの会議をまとめてくださいとだけ送ります。
細かい指示を書いていないのに、指定した5つの見出しの順番で整理されました。
念のため別の日の振り返り会議でも試したところ、新しいチャットでも同じ5つの見出しで返ってきています。
1時間かかっていた作業が10分に。これが普通に使う人と使いこなす人の差です。 私はAIレビューサイトを運営していて、毎日のAIニュース記事作成にかかっていた約1時間を、Claudeのプロジェクト機能で約10分に短縮できました。 この記事では、プロジェクト機能とは何か、何ができるのか、そしてゼロか...
1時間かかっていた作業が10分に。これが普通に使う人と使いこなす人の差です。 私はAIレビューサイトを運営していて、毎日のAIニュース記事作成にかかっていた約1時間を、Claudeのプロジェクト機能で約10分に短縮できました。 この記事では、プロジェクト機能とは何か、何ができるのか、そしてゼロか...
AI活用レベル5|アプリを連携して自動化する
AIや普段使っているアプリをつないで、作業が自動で流れる仕組みを作る段階です。
決まった流れを一度作れば勝手に動く
フォームに回答が来たら表にまとめる、メモに書いたらカレンダーに入れるというように、決まった流れを一度作れば後は勝手に動きます。
使うのはZapierやn8n、Makeのようなアプリ同士を連携させるツールで、必要なのは自分の仕事の中でどこでコピペや転記をしているかを見つける目線です。
新しい技術を覚えるというより、面倒な場所を探す作業に近いです。

ここが見つかれば、あとは組み合わせるだけになります。
ToDoをカレンダーに自動登録した
今回はスプレッドシートにToDoが追加されたら、Googleカレンダーに予定を作る仕組みを作りました。
新しく作るとトリガーとアクションの2つの箱が並ぶので、トリガーにスプレッドシートを、アクションにGoogleカレンダーを選んで、予定のタイトルと期限の日付を割り当てるだけです。
レベル4でまとめたToDoを1行入れてみると、しばらくして期限の日に予定が自動で入りました。

カレンダーは一度も開いていません。
無料プランでも作れるが反映は遅い
今回のようにトリガー1つとアクション1つの自動化なら、無料プランでも作れます。
ただし無料プランは新しいデータを確認する間隔が空くため、入力してから反映されるまでに時間がかかる点は知っておいてください。
すぐ反映されないのは故障ではありません。
プランごとの条件は変わることがあるので、公式サイトで確認してください。
AI活用レベル6|欲しいツールをAIに作ってもらう
既存のツールではなく、欲しいツールそのものをAIに作ってもらう段階です。
ないものを作れる段階
会議とToDoを1つの画面で管理したい、自分の仕事専用の管理表が欲しい。
そういうときに、作りたいアプリを文章で伝えるだけで形にしてくれるサービスから、コードを書くAIまで選択肢があります。
レベル5まではあるものを組み合わせていました。

レベル6では、ないものを作れるようになります。
会議とToDoの管理アプリを作った
今回はコード不要のツールに、会議とToDoをまとめて管理できるアプリを文章だけでお願いしました。
会議ごとに決定事項やToDoを登録できて、トップ画面で終わっていないToDoが一目で分かるようにと伝えただけで、会議の数や未完了のToDoが並んだ管理画面ができあがります。
実際に会議を登録してToDoを追加し、完了に切り替えると数字もちゃんと変わりました。
見た目だけではなく、そのまま使えるツールになっています。

この段階で大事なのは、どんな画面で何ができればいいのかを先に言葉にしておくことです。
AI活用レベルの選び方
最後に、自分がどこを目指せばいいのかを整理します。
全部できるようになる必要はない
AIを使いこなすというのは、上のレベルまで全部できるようになることではありません。
今回同じ会議の仕事を6つのレベルで試してみて、どのレベルにもちゃんと役に立つ場面があったので、上に行くほど偉いという話ではないと感じました。
レベル1で止まっていても問題はなく、必要な段階を選べば、それで十分です。
面倒だと感じている作業から選ぶ
選び方はシンプルで、自分の仕事で一番面倒だと感じている作業から決めます。
AIにたまに相談するだけならレベル1か2で十分ですし、会議や文字起こしが多いならレベル3の専用AI、毎回同じ指示をしているならレベル4、アプリ間のコピペが多いならレベル5が効いてきます。

今あるツールが自分の仕事に合わないと感じたときだけ、レベル6を考えてください。
AI活用レベルのよくある質問
まとめ
AI活用は、聞いてみるところから自分専用のツールを作るところまで6つの段階に分かれます。
同じ会議の仕事で試してみると、レベルが変わるだけでAIとの付き合い方が大きく変わりました。
上に行くほど偉いわけではなく、どのレベルにも役に立つ場面があります。
自分の仕事で一番面倒だと感じている作業はどれか、そこに合うレベルを選んでください。

まずは今日、いつもの作業をひとつAIに渡してみるところからで十分です
会議の記録をまるごと任せる
1時間かかっていた作業が10分に。これが普通に使う人と使いこなす人の差です。 私はAIレビューサイトを運営していて、毎日のAIニュース記事作成にかかっていた約1時間を、Claudeのプロジェクト機能で約10分に短縮できました。 この記事では、プロジェクト機能とは何か、何ができるのか、そしてゼロか...
1時間かかっていた作業が10分に。これが普通に使う人と使いこなす人の差です。 私はAIレビューサイトを運営していて、毎日のAIニュース記事作成にかかっていた約1時間を、Claudeのプロジェクト機能で約10分に短縮できました。 この記事では、プロジェクト機能とは何か、何ができるのか、そしてゼロか...


