- Anthropicが159カ国・約8万人にAIの期待と不安を調査
- 最大の不安は「AIの誤情報」で約27%が懸念
- AIへの期待と恐れが同じ人の中に共存する”光と影”が判明
AIチャットボット「Claude」を開発するAnthropicが、世界159カ国・80,508人を対象にした大規模な質的調査の結果を3月19日に公開しました。70言語で実施されたこの調査は、同種の研究としては史上最大規模とされています。
調査はAI自身がインタビュアーとなり、「AIに魔法の杖を振れるとしたら何をしてほしいか」「AIの発展で怖いことは何か」などの質問を自由回答形式で行いました。その結果、「仕事の効率化」よりも「家族との時間を取り戻したい」「日常の精神的な負担を減らしたい」といった生活面の願いが多く挙がりました。
一方で、最も多かった不安は「AIが間違った情報を出すこと」(約27%)で、「仕事を奪われる不安」(約22%)や「人間の自律性が失われる恐れ」(約22%)が続きました。特に興味深いのは、AIを感情的な支えとして活用している人ほど「AIへの依存」を恐れる傾向が3倍高かったという点です。
Anthropicはこの矛盾を「光と影(Light and Shade)」と名づけています。AIの恩恵を実感している人ほど、そのリスクにも敏感であるという構図です。発展途上国ではAIを「経済格差を縮める道具」として前向きにとらえる声が多い一方、先進国ではスキルの退化や思考力の低下を心配する声が目立ちました。
今後Anthropicは、この調査手法を定期的に実施し、AIが人々の暮らしに実際にどう影響しているかを追跡していく方針です。「AIの開発は研究室の中だけで決めるべきではない」という姿勢が、今回の調査には強く表れています。

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