- 自律型AI「OpenClaw」のアジア初イベントが渋谷で開催
- 開発者シュタインバーガー氏が来日、日経の取材に応答
- GitHub32.9万スター・世界200万人以上が利用する急成長ツール
パソコンの操作を自律的に自動化できるAIエージェント「OpenClaw(オープンクロー)」の利用者イベント「ClawCon Tokyo」が2026年3月30日、東京・渋谷で開催されました。アジアで初めて開かれた公式イベントで、開発者のピーター・シュタインバーガー氏も来日。日本経済新聞の取材に「ChatGPTでできることが増える」と語り、注目を集めています。
OpenClawは、チャット形式でAIに話しかけるだけで、メールの確認・返信やファイル整理、ウェブ検索から情報まとめまで、複数のステップにまたがる作業を人間の代わりに進めてくれるオープンソースのAIエージェントです。自分のパソコン上で動作させられるため、クラウドサービスに情報を送らずに使える点も特徴のひとつとなっています。GitHubでは32.9万件のスター(3月22日時点)を獲得し、世界で推定200万人以上が利用しています。
OpenClawが一気に脚光を浴びたのは、NVIDIAの年次カンファレンス「GTC 2026」がきっかけです。CEO・ジェンスン・ファン氏が「次のChatGPTだ」「世界中のすべての企業がOpenClaw戦略を持つ必要がある」と公言し、世界中のAI関係者の間で話題が爆発しました。現時点では利用者の65%をアメリカと中国が占めており、日本はまだ追いかける立場にある一方、今回の東京イベントは参加枠700名が即時満席になるなど、国内での熱気も急速に高まっています。
一方で、セキュリティ上のリスクについても懸念が上がっています。AIが自律的にパソコンを操作する性質上、意図しないデータへのアクセスや誤操作が起こる可能性があり、企業利用には適切な権限設定や運用ルールの整備が必要だと専門家から指摘されています。NVIDIAはこうした課題に対応するため、企業向けセキュリティ機能を追加した「NemoClaw」を提供しており、安心して使える環境の整備も進んでいます。
今回のClawCon Tokyoは、OpenClawの波が日本にも本格的に押し寄せ始めた象徴的な出来事といえそうです。ChatGPTが「AIと話す」体験を広めたとすれば、OpenClawは「AIが代わりに動く」体験を一般に広げる次のステップとなるかもしれません。AIを仕事に活かしたいと考えている方にとって、注目しておきたいツールのひとつです。

「生成AIで業務効率を上げたい」、「ChatGPTを実務で使えるようになりたい」 このような方に