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AIの架空判例が本に——琉球大教授の著書が絶版・回収

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このニュースの要約
  • 琉球大教授の著書にAIが作った架空判例3件
  • 確認せず掲載し、出版社が絶版・回収を決定
  • 授業資料から転用、受講生にも謝罪の連絡へ

出版社の高文研は、2026年9月に刊行した琉球大学・島袋純教授の著書『無責任の体系と沖縄戦』を絶版とし、回収すると発表しました。本の中で紹介していた3件の裁判の判例が、実在しないものだったためです。

島袋教授によると、スタンフォード大学図書館の判例データベースのURLを生成AIに読み込ませて事例を探させたそうです。そのとき出てきた判例をデータベースから引いたものだと思い込み、確認しないまま採用したといいます。もともとは授業資料として作ったもので、その後、著書にも転用していました。誤りは、本を贈られた研究者からの指摘で発覚しました。

生成AIは、もっともらしい文章を作れる一方で、実在しない情報を事実のように出力することがあります。これは「ハルシネーション」と呼ばれる現象です。琉球大学も、AIを使う場合でも原典に当たって確認することは研究者として当然の責務だとコメントしています。

島袋教授は、受講生や卒業生への謝罪の連絡を大学に依頼したほか、AIを使ったほかの箇所についても精査を進めているとしています。

AIで調べた情報を仕事の資料に使う機会は、今後ますます増えていきます。「AIが出したものは必ず一次情報で確かめる」という習慣が、これまで以上に大切になりそうです。

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