- 世田谷区がAIで約3カ月・約2900時間を削減
- 14業務で活用、240分の作業が90分に
- 一方で「確認と修正の負担」が増加
東京都世田谷区が、生成AIの活用で約3カ月間に合計約2900時間の業務時間を削減しました。一方で、AIが作った資料の確認や修正にかかる負担は増えているといいます。8月のイベントで同区DX推進担当課の深山翔氏が語った内容を、ITmedia ビジネスオンラインが10月19日に報じました。
同区はAIエージェント機能をもつ業務効率化ツール「Genspark」を導入し、調査や情報収集、資料やチラシの作成で効果を検証しています。これまでに14業務でAIを活用し、複数の計画を見比べて整理する作業は240分から90分に短縮されました。
背景には、以前から導入していたCopilotなどで、初めて使う職員が指示の出し方に迷い、利用にばらつきがあったことがあります。担当課の職員が各課に入って使い方を提案する伴走支援や、庁内の口コミも利用拡大を後押ししました。
ただし深山氏は、AIの成果物は必ず人がレビューする必要があり、業務知識がなければ良い資料にはならないと指摘します。事実や数値、権利関係、公開してよい情報かどうかは、職員が確認しています。
同区は今後、どの業務でAIを使うか、どの情報なら入力してよいかといったノウハウを組織全体で共有していく方針です。「AIで速く作る」の次は「誰がどう確認するか」まで設計できるかが、仕事でAIを使うすべての人に問われそうです。

「生成AIで業務効率を上げたい」、「ChatGPTを実務で使えるようになりたい」 このような方に