- AI女優「Tilly Norwood」が楽曲MVを3月10日に公開
- アカデミー賞直前という挑発的なタイミングで話題に
- SAG-AFTRAなど俳優組合は引き続き強く反発
ハリウッドを震撼させたAIキャラクター「Tilly Norwood」が、第98回アカデミー賞の直前となる3月10日に、ミュージックビデオ「Take the Lead」を公開しました。
Tilly Norwoodは、ロンドンを拠点とするプロダクション会社Particle6のCEO、エライン・ファン・デル・フェルデン氏が制作した「世界初のAI女優」として2025年9月に登場し、その時点で俳優や脚本家から激しい批判を浴びた存在です。
今回のMVは、AI音楽生成ツール「Suno」で楽曲を制作し、複数のAIツールとモーションキャプチャー技術を組み合わせて映像化したものです。
動画の冒頭には「このプロダクションは18人のリアルな人間が制作しました」という一文が表示されており、AI一辺倒ではなく人間の創造力が核にあると強調しています。
映像の中では、Tillyがロンドンの屋上やスタジアムで歌い踊り、ピンクのフラミンゴ型浮き輪で空を飛ぶシーンや、なぜか自分でCAPTCHA認証に失敗するシーンなどが登場し、ブラックユーモアあふれる仕上がりになっています。
楽曲のメッセージは、AIを脅威と見なすのではなく「次のクリエイティブツールとして活用してほしい」という呼びかけです。
しかし俳優組合SAG-AFTRAは「AIは人間の演者の代替になってはならない」との立場を変えておらず、クリス・プラットやレオナルド・ディカプリオも今年に入ってから批判的な発言をしています。
AI女優の登場は、コンテンツ制作の未来像をめぐる議論を改めて浮き彫りにしました。
Particle6は今後、Tilly Norwoodを中心とした「Tillyverse」と呼ばれるクラウド上のエンタメ世界を構築していく計画も明かしており、AIと人間の俳優がどう共存していくのか、エンタメ業界全体が注目しています。

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