- OpenAIが5月7日にTrusted Contactを発表
- 自傷リスク検知時に登録した1人へ通知
- 18歳以上の個人アカウントで順次提供開始
米OpenAIは5月7日(現地時間)、ChatGPTに新しい安全機能「Trusted Contact(信頼できる連絡先)」を追加すると発表しました。利用者が事前に1人の信頼できる人物を登録しておき、自傷行為に関する深刻な兆候が検知された際に、その相手へ安否確認を促す通知が届く仕組みです。
利用できるのは18歳以上(韓国では19歳以上)の個人アカウントで、Business、Enterprise、Educationなどの共有ワークスペースは対象外となります。設定画面から相手のメールアドレスを登録すると招待が送られ、相手が1週間以内に承認することで機能が有効になります。電話番号の追加も推奨されています。
通知はAIだけで完結する仕組みではありません。まずChatGPTの自動監視システムが懸念のあるやりとりを検出し、訓練を受けたレビュアーが内容を確認します。深刻な安全上の懸念があると判断された場合に限り、登録された連絡先へメールやSMSで簡潔な通知が届きます。プライバシー保護のため、会話の中身や履歴は相手に共有されません。
この機能の背景には、ChatGPTを「最も信頼できる相手」として相談していた米国の16歳の少年が自ら命を絶ち、両親がOpenAIを提訴した一件があります。OpenAIによると、週8億人のユーザーのうち約0.15%(約120万人)が自殺の兆候を示す会話をしているとされ、170名を超えるメンタルヘルス専門家の助言を受けて設計されました。
OpenAIはこの機能を「AIだけで完結させず、現実世界の人間とのつながりに橋渡しする安全機能」と位置づけています。今後数週間で対象地域を順次拡大していく予定で、ChatGPTを日常的に使うユーザーにとっても知っておきたい新機能となりそうです。

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