- シャープが9月にAIサーバ事業へ参入
- 鴻海の力とNVIDIA GPUで国内展開
- 一方で通期純利益は170億円下方修正
シャープが、2026年9月をめどに「AIサーバ」事業へ参入すると明らかにしました。AIサーバとは、生成AIの膨大な計算を担う高性能なコンピューターのことです。親会社である鴻海(ホンハイ)精密工業の調達・製造力を生かし、米NVIDIAのGPU(AI計算に強い半導体)を搭載したサーバを、シャープブランドで国内に展開していく方針です。
本格的な売り上げの立ち上がりは2027年度を見込んでいます。さらに10月には、鴻海との連携を強めるため、台湾にある鴻海の敷地内へ新たな拠点を設けます。シャープが持つ映像・通信の技術と、鴻海の技術を組み合わせて、新規事業に育てていく考えです。
一方で、同時に発表された業績見通しは厳しい内容でした。2027年3月期の連結純利益は前期比47.3%減の250億円となり、期初予想から170億円の下方修正です。円安で約90億円、樹脂や燃料価格の上昇で約100億円の利益押し下げを見込み、想定為替レートも1ドル156円から160円へと見直しました。
背景にあるのは、テレビや白物家電といった既存事業の逆風です。部材の高騰や販売の減少が重くのしかかるなか、シャープは成長が期待できるAIインフラへと軸足を移そうとしています。
AIデータセンターの需要は世界的に拡大が続いています。「家電のシャープ」というイメージが強い同社が、AIサーバという新しい柱で既存事業の逆風をどこまで補えるのか。今後の展開が注目されます。

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