- Insilico Medicineの創薬候補「レントセルチブ」を分析
- 血中データ解析で老化時計6種すべてが低下
- 研究結果はNature Biotechnologyに掲載
生成AI創薬を手がけるInsilico Medicineは9月7日(米東部時間)、治療薬候補「レントセルチブ」(rentosertib)の臨床試験データを分析した結果、6種類の「老化時計」すべてで生物学的年齢の低下が示されたとする研究結果を発表しました。成果は科学誌「Nature Biotechnology」に掲載されています。
分析対象は、特発性肺線維症を対象とした第2a相試験に参加した43人の血清データです。投与開始時と2週、4週、12週の時点で血中タンパク質を測定し、ハーバード大学やオックスフォード大学など複数機関が開発した6種類の老化時計に当てはめたところ、すべてで低下傾向が確認されました。
レントセルチブは、同社がAIによる標的探索で老化と線維化に関わる「TNIK」という分子を特定し、生成AIで分子設計した薬剤候補です。Insilico Medicineは生成AIを軸とした創薬を手がけるバイオ企業で、2025年12月に香港証券取引所へ上場しています。
ただし今回の結果は患者の寿命が延びたことを示すものではなく、対象者も少数かつ疾患患者に限られます。健康な人への効果や長期的な安全性は、今後の第3相試験などでの検証が必要と慎重な見方も出ています。

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