
プログラミングの知識ゼロでも、AIに頼むだけでアプリは作れました。
自分専用の記録アプリや管理ツールがあれば便利なのに、と思ったことはないでしょうか。
ただ、アプリ作りにはプログラミングが必要だと思って、あきらめている方も多いはずです。
今はAIに話しかけるだけでアプリを作れるツールが増えていて、無料で試せる範囲もツールによって違います。
この記事では、アプリ作りの知識がゼロの筆者が、AIでアプリを作れる無料ツール5つに同じアプリを作らせて比べた結果を紹介します。
- AIでアプリを作れる無料ツール5つの特徴
- 同じ読書記録アプリを作らせた検証結果
- 無料でどこまで試せるかの違い
- 自分に合うツールの選び方
AIでアプリを作るということ
まずは、AIでアプリを作るとはどういうことかを整理します。
動画でも詳しく解説中です。
AIに話しかけるだけでアプリができる
AIでアプリを作るとは、作りたいものを言葉で伝えて、AIにアプリを組み立ててもらうことです。
画面のデザインやデータを保存する仕組みなど、本来は専門知識が必要な部分をAIが裏側で用意してくれます。
コードを書く場面は一度もありません。

チャットで会話するような感覚で進められます。
アプリ作成AIとは
この記事では、AIでアプリを作れるサービスを「アプリ作成AI」と呼びます。
ChatGPTのように「AIそのものを使うアプリ」とは別物で、あくまで自分が作りたいアプリをAIに作ってもらうための道具という位置づけです。
名前が似ているので混同しやすいです。
ここだけ押さえておけば、この先の内容がすっと入ってきます。
今回作るのはブラウザで動くWebアプリ
ここで一つだけ前提をそろえておきます。
今回作るのは、App Storeに並ぶようなスマホアプリではなく、ブラウザの上で動く簡単なWebアプリです。
スマホからもパソコンからも、URLを開けば使えるタイプのものになります。

この違いを知らないまま触ると期待とズレるので、先にお伝えしておきます。
AIで作れるアプリの範囲
できることの幅は想像より広いです。
入力フォームや一覧表示はもちろん、データの保存や絞り込み検索、作ったアプリの公開まで、ツールによっては一通りそろっています。
身の回りの記録や管理を自分用に作るのが得意な領域です。
今回はその代表として読書記録アプリを選びました。
5つのアプリ作成AIを比較した条件
比べる前に、検証の条件をそろえておきます。
5つ全部に同じ読書記録アプリを作らせた
比べる条件は完全にそろえました。
本のタイトル・著者名・読書状況・5段階評価・感想を登録でき、一覧・編集・削除もできる読書記録アプリを5つすべてに頼みました。
登録する本も同じものを使いました。
そのうえで仕上がりを並べています。
チェックした5つのポイント
見るところも最初に決めておきました。
最初のお願いでどこまで作れるか、直しやすさ、デザイン、初心者の使いやすさ、無料でどこまでできるかの5点です。
点数で順位をつけることはしていません。
得意なところがきれいに分かれたためです。
比較した5つのアプリ作成AI
今回取り上げるのは次の5つです。
Base44・Lovable・Bolt・v0・Replitで、いずれも無料で試せる範囲があるツールです。
名前を初めて見る方も多いはずです。
一つずつ実際の画面とあわせて見ていきます。
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①Base44|迷わず作れる全部入り
1つ目は、初心者向けの全部入りツールのBase44です。
実際の画面をみたい方は動画がオススメです。
Base44はどんなツールか
Base44は、言葉だけでアプリを作ることを公式に打ち出しているツールです。
画面だけでなくデータベースやログインの仕組み、公開まで一まとめで用意してくれるので、初心者でもそのまま作れます。
いわゆる全部入りのタイプです。

世間の評判でも、簡単・早い・エンジニアでなくても作れるという声が目立ちます。
Wixが買収して日本語版も登場した
もう一つ補足しておきたい背景があります。
Base44は2025年6月にホームページ作成で知られるWixに買収され、2026年3月には日本語版の提供も始まりました。
個人の開発から始まったツールが、短期間で大手の傘下に入った形です。
日本語で使いやすい環境が整ってきている点は、初心者にとって安心材料になります。
最初のお願いだけで一通り完成した
結論から言うと、今回も評判のとおりでした。
最初のお願いをした時点で、本の登録、一覧表示、読書状況ごとの絞り込み、そして検索まで入った状態で完成しています。
実際に本を1冊登録してみました。

状況のタブも5段階の評価もきちんと動きます。
見た目と「次の一歩」の提案が親切
デザインもお願いすると変わりました。
見出しは明朝体、背景は暖色系になり、本棚のような温かみのある落ち着いた読書アプリらしい雰囲気にぐっと寄っています。
地味に感心したのは提案の多さです。
「次に登録しておきましょうか」「記録をグラフにしますか」と次の一歩を示してくれるので、迷いにくく感じました。
Base44が向いている人
全体として、初心者が一番つまずかずに進められた印象でした。
無料でも試せる範囲が残っているため、まずは何か一つ触ってみたいという段階の方にとって始めやすいツールだと言えます。
迷わず一周したい方向けです。
無料枠の内容は変わることがあるので、最新の条件は公式サイトで確認してください。
無料で試せます
②Lovable|見た目が一番きれい
2つ目は、デザインの完成度を売りにしているLovableです。
Lovableはどんなツールか
Lovableは、自分たちのことをAIの共同創業者や開発チームのように位置づけているツールです。
会話しながら見た目からデータの部分まで一気に作り、そのまま公開まで持っていくという方向性で、特にデザインの完成度を売りにしています。
世間でも見栄えの評価が高いツールです。

最初のアプリを早くきれいに作るのが得意という声が多く見られます。
先回りして作ってくれる賢さがあった
今回もその評判どおりでした。
最初のお願いの段階で、こちらが指定していない検索や絞り込みまで先回りして作ってくれたうえ、見た目も最初からかなり整った状態で出てきています。
初回の完成度と見栄えは上位でした。
生成にかかった時間も、体感では一番早いくらいです。
エラーを自分で直してくれた
ただし、作っている途中で一度エラーが出ました。
Lovableはそのエラーを追加の費用を使わずに自分で直してくれて、修正ボタンを押すだけで元の状態に戻りました。
エラーが出ても慌てずに済みます。
初心者にとっては心強い動きでした。
気をつけたいのは無料で使える枠
注意点は無料プランの枠です。
Lovableの無料プランは1日に使える回数が少なめで、じっくり作り込もうとするとすぐ足りなくなる印象がありました。
ちょっと試すぶんには十分です。

本格的に使うなら有料プランが現実的になります。
Lovableが向いている人
見た目のきれいさと先回りの賢さが強みです。
そのぶん無料枠の狭さが弱点になるため、最初からおしゃれに仕上げたい方や、短時間で見栄えのするものを作りたい方に向いています。
長時間の作り込みには不向きです。
③Bolt|無料枠が広い
3つ目は、ブラウザだけで本格的な開発ができるBoltです。
Boltはどんなツールか
Boltは、準備もインストールも不要でブラウザだけで本格的な開発ができるツールです。
作ったコードをその場で見たり編集したりできる開発者向けの画面が用意されているのが大きな特徴で、自由度の高さが評価されています。
その一方で、初心者には開発っぽい画面が少し難しく感じられることもあるという評判もあります。
アプリ自体はすっきり完成した
今回はその両面がそのまま出ました。
アプリ自体は最初のお願いで検索も絞り込みも入った状態ですっきり完成し、データを保存する仕組みも自動でセットアップしてくれています。
ここまではとても順調でした。

作るだけなら難しさは感じません。
周辺の画面で少し身構えた
引っかかったのは管理する画面です。
英語の専門的な項目が並んでいて、今回試した5つの中では一番開発者向けの雰囲気があり、知識ゼロの状態では少し身構える場面がありました。
アプリを作る部分は簡単です。
その周りで戸惑うタイプだと考えるとイメージしやすいと思います。
無料の範囲が比較的大きい
Boltのいいところは無料枠の広さです。
今回試した5つの中では無料のままいろいろ触りやすい方で、あれこれ試しながら感覚をつかみたい人にとって使い勝手のいい設計になっていました。
デザインの変更もお願いできます。

茶系の落ち着いた雰囲気に変わり、スマホでもきれいに見られました。
Boltが向いている人
無料枠が大きく自由度が高いのが強みです。
周辺の画面は少し開発者向けですが、無料で長くいろいろ触りたい方や、専門的な表示を気にしない方に向いています。
試行回数を稼ぎたい人向けです。
④v0|途中で進まなくなった
4つ目は、きれいな画面づくりが得意なv0です。
v0はどんなツールか
v0は、Vercelという会社が提供しているツールです。
もともとWebの画面づくりが得意なツールで、今は作れる範囲が広がりましたが、強みは今も見た目の部分です。
デザイン面の評価は高いです。
その一方で、動きが遅くなったり途中で止まったりするという声も見かけます。
最初の質問で少し迷った
今回はまず質問から始まりました。
作り始める前にデータの保存方法を聞かれましたが、知識がないと選択肢の意味が分からず迷いやすいと感じました。
今回は初心者らしく選びました。

ブラウザの中に保存する方式を選んで進めています。
初回のデザインはかなり良かった
出来上がった画面は印象的でした。
黒を基調にしたかなり個性的でおしゃれなデザインで、本の登録も編集も削除もひととおり問題なく動いています。
見た目の好みが合えば満足度は高いはずです。
追加の指示が進まなかった
問題はそのあとです。
追加でお願いしようとしたところ送信中の表示のままなかなか進まず、何度か試しても同じで、今回は初回のあとの指示を最後まで進められませんでした。

v0そのものがいつも使えないという話ではなく、あくまで今回の1回の検証で起きたことです。
v0が向いている人
初回のデザインの強さははっきり感じられました。
今回は追加の修正まで進められませんでしたが、デザインの方向性に好みが合うかどうかは実際に触ってみないと分からない部分でもあります。
まずは軽く試す使い方が現実的です。
相性を見てから本格的に使うか決めるのがよさそうです。
⑤Replit|完成度は一番高い
5つ目は、AI付きの開発環境に近いReplitです。
Replitはどんなツールか
Replitは、5つの中でいちばん「アプリ作成ツール」というより、AI付きの本格的な開発環境に近いツールです。
言葉からコードを作り、データベースも公開もテストも一つの場所ででき、AIが自分でテストや修正まで行ってくれるのが大きな特徴になっています。
完成度の高いものまで作れるという声は強いです。
初回の完成度が5つの中で一番高かった
今回もその両面が出ました。
まず初回の完成度は5つの中で最も高く、和紙のような背景に暖色と明朝体を組み合わせた、見た目までかなり作り込まれた状態で出てきています。
しかも頼んでいない機能まで用意されていました。

冊数や平均評価をまとめたカードや、サンプルの本まで勝手に入っています。
そのぶん時間と無料枠を使った
ただし代償もありました。
作り込みが丁寧なぶん生成にかかる時間も長く、無料で使える枠を大きく消費してしまったのが今回の結果です。
途中で提案も出ました。
「デザインを仕上げるなら専用の画面に切り替えるのがおすすめです」という案内です。
無料の上限に達して止まった
その提案に進もうとしたところで止まりました。
デザインを整える専用の機能はあるようなのですが、今回のように無料の範囲で進めているとそこまで試しきれない場面があるということです。
今回は無料でどこまでできるかを見る検証です。
Replitが向いている人
完成度とビジュアルは飛び抜けていました。
そのぶん無料枠の消費が重いため、作り込みの完成度をとことん求めたい方や、本気になったら有料も考えられるという方に向いています。
お試し目的には少し重いです。
無料枠の条件は変わるため、公式サイトで最新の内容を確認してください。
5つのアプリ作成AIの比較表

ここまでの内容を一覧にまとめます。
| ツール | 一番の強み | 初回の完成度 | 修正のしやすさ | 無料で試せる範囲 |
|---|---|---|---|---|
| Base44 | 全部入りで迷いにくい | 一通りそろって完成 | 次の提案が出るので進めやすい | 試すぶんには残っている |
| Lovable | 見た目のきれいさ | 見栄えは上位 | エラーを自分で直してくれた | 1日の回数が少なめ |
| Bolt | 無料枠の広さと自由度 | すっきり完成 | 周辺の画面が開発者向け | 5つの中では触りやすい |
| v0 | 初回のデザイン | 個性的で完成度は高い | 今回は追加指示が進まなかった | 初回までは試せた |
| Replit | 作り込みの完成度 | 5つの中で最も高い | AIがテストや修正までする | 消費が重く上限に達した |
まったく同じ内容をお願いしても、得意なところがはっきり分かれました。
だからこそ今回は順位をつけず、どんな人に向いているかという見方でお伝えしています。
1回の検証で断定はできない
ここまでの結果には、前提となる条件があります。
条件が変われば結果も変わる
ここは正直にお伝えしておきたい部分です。
今回の結果は知識ゼロで同じアプリを1回ずつ作った条件でのもので、聞き方や環境が変われば結果も変わります。
特にv0で起きた停止は一例です。
同じことが必ず起きるという意味ではありません。
アップデートで状況は動く
この分野は動きがとても速いです。
無料で使える範囲や生成の速さ、対応している機能はどれも頻繁に更新されるため、この記事の内容も時間が経てば実際と食い違う可能性があります。

料金や無料枠は必ず各公式サイトで最新を確認してください。
タイプ別|どのアプリ作成AIが向いているか
タイプ別に整理すると次のようになります。
| こんな人 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| とにかく迷わず1つ試したい | Base44 | 一番つまずかずに最後まで進めた |
| 最初からおしゃれに仕上げたい | Lovable | 初回から見た目が整っている |
| 無料で長くいろいろ触りたい | Bolt | 無料枠が比較的大きい |
| デザインの相性を先に見たい | v0 | 初回のデザインに個性がある |
| 完成度をとことん追いたい | Replit | 作り込みが最も丁寧 |
まず1つ選ぶなら
どれか1つから始めたい方も多いと思います。
その場合は、今回いちばんつまずかずに一周できたBase44から触ってみるのが、知識ゼロの状態からの入り口としては分かりやすい選択になります。
慣れてきたら他も試せます。
どれも無料の範囲があるので、比べながら決めるのがおすすめです。
アプリ作りは全体のどの段階にあるのか
AIの使い方には段階があります。
調べものや文章作成から始まって、最後に自分専用の道具を作る段階に進むという流れで考えると、今回のアプリ作成はその一番奥にあたる使い方です。
手前の段階から順に見たい方もいると思います。
全体の流れは次の記事にまとめています。
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もっと自由に作り込みたくなったら
触っているうちに物足りなくなる方もいます。
ファイルの整理や自動化まで含めて任せたくなった場合は、パソコンの中の作業ごとお願いできるタイプのAIに進むという選択肢もあります。
こちらは少し踏み込んだ内容です。
興味がある方は次の記事をどうぞ。
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よくある質問

今回はコードを一行も書かずに作れました。
やりたいことを言葉で伝えるだけで、5つのツールすべてが最初のお願いの段階で動くアプリを用意してくれています。
ただし細かく直していく段階では、思ったとおりに伝わらない場面もあります。
使う目的が違います。
ChatGPTのようなAIアプリはAIそのものに質問や作業をお願いする道具で、アプリ作成AIは自分が作りたいアプリをAIに組み立ててもらう道具です。
この記事で紹介しているのは後者の5つです。
今回作ったのはブラウザの上で動くWebアプリです。
App Storeに並ぶスマホアプリとは仕組みが異なるため、そのままストアに出せるものではありません。
URLを共有して人に使ってもらう形が基本になります。
ツールによってかなり差があります。
今回の検証ではBoltが比較的触りやすく、Replitは作り込みが丁寧なぶん消費が重いという違いがありました。
無料枠の条件は頻繁に変わるため、必ず各公式サイトで最新の内容を確認してください。
今回はすべて日本語で指示して進めました。
Base44については日本市場向けに最適化された日本語版の提供も始まっているため、日本語で使いやすい環境が整ってきています。
ツールによっては管理画面が英語表示のままの場合もあります。
今回はLovableでエラーが発生しました。
そのときは画面に修正用のボタンが出て、追加の費用を使わずにAIが自分で直してくれたため、こちらは押すだけで元に戻っています。
対応の仕方はツールによって異なります。
知識ゼロから始めるならBase44が分かりやすいです。
最初のお願いだけで一通りそろった状態になり、次にやれることも提案してくれるため、今回の検証では一番つまずかずに進められました。
見た目を重視するならLovableも候補になります。
まとめ
今回は、AIでアプリを作れる無料ツール5つに同じ読書記録アプリを作らせて比べました。
結果として、まったく同じ内容をお願いしても得意なところははっきり分かれています。
迷わず進めたいならBase44、見た目重視ならLovable、無料で長く触りたいならBolt、デザインの相性を見たいならv0、完成度を追うならReplitという整理になりました。
どれが優れているかではなく、自分の使い方に合うかどうかで選ぶのが現実的です。
使い方や環境が変われば結果も変わりますし、無料の範囲もアップデートで動きます。
気になったツールがあれば、まずは無料の範囲から触ってみてください。

自分の使い方に合う1つが見つかれば、日々の記録や管理がぐっと楽になります。


