- 著名作家ら数百人の名前を無断でAI編集機能に使用
- 記者が「助言の質がひどい」と集団訴訟を提起
- CEOが謝罪し「Expert Review」機能を停止
文章校正ツール「Grammarly」を運営するSuperhuman社が、著名な作家やジャーナリストの名前を無断で使ったAI編集機能をめぐり、集団訴訟を起こされました。
問題となったのは「Expert Review」という有料機能で、スティーブン・キングやニール・ドグラース・タイソンなど数百人の名前を使い、あたかも本人が文章を添削しているかのようにAIがフィードバックを行うものでした。
原告となった調査報道記者のジュリア・アングウィン氏は、自分の名前で提供されたアドバイスを確認したところ「文章をむしろ悪くしている」と指摘。
このAIによる偽の専門家を「スロッパーガンガー(雑なそっくりさん)」と呼び、ニューヨーク連邦地裁に提訴しました。
提訴後24時間で40〜50人が弁護士に連絡するなど、被害の広がりを見せています。
この問題の本質は、AIが他人の専門性や信頼を「勝手に借りる」ことへの法的・倫理的な線引きです。
名前を使われた専門家たちは、自分が関与していない低品質なアドバイスが自分の評判を傷つけると訴えています。
CEOのシシル・メフロトラ氏はLinkedInで謝罪し、機能を停止しました。ただし訴訟については「法的な主張には根拠がない」として争う姿勢を示しています。
AIサービスが他人の名前や専門性をどこまで利用できるのか、今後の判決が業界全体のルール作りに影響を与えそうです。

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