- ブラジルの大学でChatGPT学習の効果を120人で検証
- 45日後のテストでChatGPT組は教科書組より約1点低
- 短時間で終わるが、長期的な知識定着は不利と判明
ChatGPTを使って勉強すると、知識が身につきにくい可能性があることが、ブラジルの研究で明らかになりました。リオデジャネイロ連邦大学が行ったこの実験は、WIRED Japanが4月9日に紹介し、日本でも注目を集めています。
実験では、ビジネス系の学生120人を2つのグループに分け、一方はChatGPTを使って、もう一方は教科書と検索エンジンだけを使って同じテーマを学習しました。学習直後ではなく、45日後に抜き打ちテストを実施したところ、ChatGPT利用グループの平均点は10点満点中5.75点、教科書グループは6.85点と、約1ポイントの差がつきました。学習にかかった時間はChatGPT組のほうが短かったものの、時間の差を統計的に補正しても得点の差は有意だったとのことです。
この結果が示すのは、ChatGPTが「その場で答えを出してくれる」便利さが、逆に深く考える機会を奪ってしまうという可能性です。自力で調べ、考え、理解するプロセスこそが記憶の定着につながるという、学習の基本原理とAIの手軽さが衝突した形です。
一方で、OpenAIはこうした課題を意識し、すでに「スタディモード」という機能を導入しています。これは答えを直接教えるのではなく、問いかけを通じて学習者自身に考えさせる設計で、AI学習ツールのあり方をより教育的な方向に進化させようという取り組みです。今後は「AIをどう使うか」が、学習効果を左右する重要なカギになりそうです。

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