- 生成AIで顔を加工し別人になりすます面接詐欺が国内で発生
- 北朝鮮ITワーカーによる外貨獲得目的との見方も
- 見抜くポイントは「映像の不自然さ」と「言語のズレ」
先月、国内のあるITベンチャー企業のオンライン採用面接に、生成AIで顔を加工した人物が現れました。NHKが4月11日に報じたもので、その人物は実在するエンジニアの名前をかたり、日本人として面接に臨んでいましたが、担当者が映像の不自然さに気づき、なりすましであることが発覚しました。
面接を担当した企業側の担当者は、自己紹介の時点から「日本語の文法が不自然なのに、返答スピードだけやたら速い」という違和感を覚えたといいます。また、カメラ映像の解像度が極端に低く、顔の動きにも不自然さがあったことも手がかりになりました。なりすまされた実在のエンジニアに連絡を取ったところ、「面接は受けていない」とすぐに回答があり、詐欺が確認されました。
この種の手口の背景には、外貨獲得を狙う海外のIT技術者集団、とくに北朝鮮のITワーカーが関与しているとされるケースが国内外で報告されています。NTTデータグループのセキュリティアナリストも「過去の北朝鮮ITワーカーの事例と共通する点が多い」と指摘しています。リモートワーク採用が普及した今、オンライン面接は「カメラの前の人物が本人かどうか確かめる手段がほぼない」という構造的な弱点を抱えています。
企業側の対策としては、面接中に突然の質問や身分証の提示を求める、カメラをオフにさせないよう指定するといった対応が広がりつつあります。また、映像の解像度の低さや声と口の動きのズレ、文法の不自然さと反応速度のアンバランスさなどが、なりすましを見抜くうえでの主な手がかりになると専門家は解説しています。AIの進化とともに精度は増しており、「今後は本人かどうか見分けがつかなくなる日も近い」という当事者の声は、採用担当者にとって他人事ではありません。

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