- MicrosoftがBuild 2026でAIエージェント「Scout」を発表
- Teams・Outlook・予定表をまたいでバックグラウンド自動処理
- Microsoft 365ユーザー向けに限定プレビューを開始
Microsoftは6月2日(現地時間)、年次開発者会議「Microsoft Build 2026」において、自律型AIエージェント「Microsoft Scout」を発表しました。Scoutは、ユーザーがその都度指示を出さなくても、バックグラウンドで常時稼働しながらさまざまな業務を自動処理する、新世代のAIアシスタントです。
ScoutはMicrosoft 365に統合されており、Teams・Outlook・OneDrive・SharePointといった日常的に使うアプリやデータと連携します。たとえば、複数のタイムゾーンをまたいだ会議の日程調整、重要なメールへのフォローアップ、準備資料の自動作成などを、ユーザーが他の作業をしている間に進めてくれます。デモでは、AIが担当者の家族との夕食時間を「守る」ために、その時間帯に入ってきた会議を検知し、自動で別日程を提案する様子も披露されました。
技術的な基盤となっているのは、オープンソースのAIエージェントフレームワーク「OpenClaw」です。OpenClawは2025年末に個人開発者が公開したプロジェクトで、公開から約3か月でGitHubスター数が約18万件に達したという異例の注目作。Microsoftはこれをフォーク(独自コピー)するのではなく、企業向けのセキュリティ機能を追加しながらオープンソース本体にも貢献していく方針を示しています。
従来のCopilotが「質問に答えるAI」だったのに対し、Scoutは「自分で判断して動くAI」という大きな違いがあります。Microsoftはこのような自律型AIを「Autopilots(オートパイロット)」と呼ぶ新カテゴリとして位置づけており、Scoutはその第一弾です。ユーザーは自分のScoutに名前をつけることができ、繰り返しフィードバックを与えることでAIが個人の仕事スタイルに合わせて進化していく設計になっています。
現時点では「Microsoft Frontier Program」の限定メンバー向けにプレビュー提供が始まったばかりですが、今後Microsoft 365の広いユーザー層への展開が見込まれています。AIが「使うツール」から「一緒に働く存在」へと変わりつつある今、Scoutの動向はビジネスパーソンにとって見逃せない注目点となりそうです。

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