- AI利用の正社員、2026年に54.3%まで増加
- 「ループで回せる人」が成果を生む条件に
- 学びの鍵は”AI離れ”、読書や副業が有効
パーソル総合研究所(東京都江東区)の主席研究員・小林祐児氏が、AI時代に成果を出す人の共通点について語りました。同社の調査によると、業務でAIを利用する正社員の割合は2025年の41.9%から2026年には54.3%まで増加しています。しかし小林氏は、AIの利用頻度にかかわらず、特定のスキルや考え方によって成果に差が生じていると指摘します。
小林氏は、AI活用が組織全体の生産性向上につながりにくい理由として「時短の空振り」「余白の消失」「差別化の消失」という3つの問題を挙げました。特に、チャットAIの普及によって誰でも似たような成果物を作れるようになり、かえって競争優位が失われやすくなっている点を強調しています。
調査からは、AIを使いながら成果を出す人は「AIとの仕事をループとして回せる人」だと分かりました。「集める」「決める」「確かめる」「壊す」「蓄える」という5つのスキルに加え、物事を多面的に捉える「立体思考」と、好奇心を行動に移す「アニマル・スピリット」が土台になっているといいます。
興味深いのは、こうした思考力を育てるカギが”AI離れ”にあるという点です。小林氏によれば、副業やボランティアなど現実の人や場所との接点、そして読書を通じたじっくりとした学びが、AI時代に必要な力を伸ばすと言います。
AIを使うこと自体が目的化しがちな今、あえてAIから離れる時間を持つという視点は、多くの働く人にとって参考になりそうです。

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